福井県内は強い冬型の気圧配置の影響で、嶺北で12月23日から24日昼にかけて大雪となる恐れがある。福井地方気象台は、嶺北が大雪となった2021年1月に近い気象条件になっているとして、交通障害などに注意・警戒を呼びかけている。⇒自衛隊出動…2021年1月大雪を振り返る
発達した雪雲が帯のように連なる「日本海寒帯気団収束帯（JPCZ）」が24日昼ごろにかけて県内付近に停滞する恐れがあり、嶺南でも大雪となる可能性がある。
⇒新潟、富山、石川県に緊急発表「不要不急の外出控えて」
気象台によると、北陸地方の上空約5千メートルに氷点下36度以下の強い寒気が流れ込む見通し。23日午後6時までの24時間予想降雪量は多い所で奥越80センチ、嶺北の平地60センチ、山地80センチ、嶺南の平地20センチ、山地30センチ。その後の24時間は多い所で嶺北の平地50センチ、山地80センチ、嶺南の平地40センチ、山地60センチ。
海上では23日夜の初めごろにかけて雪を伴った非常に強い風が吹き、海上の予想最大風速（最大瞬間風速）は嶺北、嶺南とも23日23メートル（35メートル）で、24日にかけて大しけとなる見込み。予想される波の高さは23日嶺北7メートル、嶺南6メートル、24日嶺北、嶺南とも6メートル。気象台は高波に警戒を呼びかけている。
JR西日本金沢支社によると、23日は北陸線の特急上下線計26本を運休する。えちぜん鉄道は23、24日に一部の列車を運休する。
⇒【JR西日本】12月23日に運休する列車一覧
国土交通省近畿地方整備局は、中部縦貫自動車道の福井北ジャンクション・インターチェンジ（JCT・IC）－大野IC間を除雪作業のため、23日夜から24日午前中にかけて全面通行止めにする可能性があるとしている。
福井県は22日夕、県庁で大雪に関する連絡調整会議を開いた。福井地方気象台の担当者は▽JPCZが日本海西部に停滞▽さらに別の収束帯が福井県から山陰沿岸に停滞―といった気象条件が「21年1月の大雪と似ている」と説明。県安全環境部の明田大吾危機対策監は、幹線道路や拠点病院のアクセス道路について十分な除雪体制を確保するよう担当部署や関係機関に求めた。県民に対しては「雪が降るまでに食料などの買い物を済ませ、車の燃料は満タンに」「大雪の際には不要不急の外出やマイカー利用は控えて」などと注意を呼びかけた。
福井県内の降雪量予想（12月22日16時福井地方気象台発表）
▽12月22日午後6時～23日午前6時 嶺北北部平地 10～25センチ 嶺北北部山地 15～30センチ 嶺北南部平地 10～20センチ 嶺北南部山地 10～20センチ 奥越 15～30センチ 嶺南東部平地 5～10センチ 嶺南東部山地 5～15センチ 嶺南西部平地 0～2センチ 嶺南西部山地 0～2センチ
▽12月23日午前6時～午後6時 嶺北北部平地 20～35センチ 嶺北北部山地 25～50センチ 嶺北南部平地 15～30センチ 嶺北南部山地 20～40センチ 奥越 25～50センチ 嶺南東部平地 5～10センチ 嶺南東部山地 5～15センチ 嶺南西部平地 1～3センチ 嶺南西部山地 1～3センチ
福井県内の気象・交通情報
⇒【気象】12月23日から大雪恐れ…北陸各県の降雪量予想
⇒【鉄道】特急サンダーバード、しらさぎは12月23日運休多数
⇒【鉄道】越美北線は12月23日運休多数
⇒【鉄道】えちぜん鉄道は12月23日、24日に計画運休
⇒【道路】中部縦貫道は12月23日夜間通行止めの恐れ
⇒【道路】国道8号や27号、大雪時に予防的通行止めになる区間
石川県・富山県・新潟県の降雪量予想
⇒石川県の降雪量予想/山地は警報級の大雪
⇒富山県の降雪量予想/山間部中心に大雪見込み
⇒新潟県の降雪量予想/下越は警報級の大雪
⇒【隣県情報】北陸地方整備局が緊急発表、新潟、富山、石川に「不要不急の外出控えて」
