葉山町消防本部は21日までに、心肺停止状態だった人に応急処置を施して救命した事案2件の協力者計4人に感謝状を贈った。
同本部によると、1件は1月23日昼ごろ、町内のコンビニ前駐車場で喫煙中の60代男性が倒れているのを買い物に来ていた会社員安澤栄一さん(54)が発見し、店内にいた店員のアンドレセン香織さん(45)に119番通報を依頼した。
アンドレセンさんは的確に現場の状況を伝え、救急車を要請した。同じく買い物中の須藤実さん(74)が男性に心臓マッサージによる救命措置を行った。
2件目は9月4日午前8時ごろ、同町の長者ケ崎から約800メートル沖で、うつぶせ状態でスタンドアップパドルボード(SUP)につながれた50代の女性をSUP中の会社員柏木星詩さん(41)が発見。119番通報するとともに、近くでボートを操縦していた自営業大森晋太郎さん(42)と一緒に船内に収容し、心臓マッサージを施した。
4人に感謝状を渡した伊藤義紀消防長は「一分一秒を争う中、多くの人が連携して模範的な救命行為をしてくれた」とたたえた。
大森さんは町の消防団員のため、町政功労者として後日表彰される予定。