返礼品に原寸大しゃちほこ 伝統品人気向上に、熊本・宇城市

しゃちほこをつくる藤本鬼瓦製作所の職人(同製作所提供)

 熊本県宇城市は、ふるさと納税の返礼品として、熊本城(熊本市)の天守閣に飾られているしゃちほこと原寸大で、宇城市の職人がつくるしゃちほこの提供を始めた。必要な寄付額は1体3500万円。市の担当者は「伝統工芸の認知度向上や、担い手不足などの課題解決につなげたい」と話している。

 熊本城の天守閣は2016年の熊本地震で損壊し、しゃちほこの一部が落下。宇城市の藤本鬼瓦製作所がつくった新しいしゃちほこは、18年4月に大天守に、19年11月に小天守に設置され、「復興のシンボル」とも言われている。

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