客と協力し説得 ニセ電話詐欺防ぐ コンビニ店長に感謝状 長崎・浦上署

田川署長(右)から感謝状を受け取る中野さん=浦上署

 浦上署は20日、ニセ電話詐欺を未然に防いだとして、長崎市虹が丘町のローソン長崎虹が丘町店店長、中野孝子さん(55)に署長感謝状を贈った。
 同署によると11月11日夕、市内の90代男性が「5万円分の電子マネーカードを2枚ほしい」と来店。男性が「パソコン操作に必要」と説明したため、中野さんは詐欺を疑い、居合わせた客とも協力して説得したり、近くの交番に連絡したりした。
 男性は同日、パソコンの電源を入れると、警告画面が表示され、操作できなくなった。画面に表示された電話番号にかけると、片言の日本語を話す男から、修復するために10万円分の電子マネーを購入するよう指示されたという。
 同署で田川佳幸署長から感謝状を受け取った中野さんはコンビニで働き13年目のベテラン。「高齢者が電子マネーを買う時は気をつけている。これからも目配り、気配り、心配りをしていく」と話した。
 県警によると、11月末時点で、ニセ電話詐欺の発生は県内で106件。被害を防いだのは158件で、うち51件はコンビニだった。


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