ミス…救急救命士、誤って女性にアドレナリン投与 医師が指示したのはブドウ糖だった 女性と家族におわび

アドレナリンを救命士が誤投与

 入間東部地区事務組合消防本部は22日、救急活動に当たった40代の救急救命士男性が、本来はブドウ糖を投与するよう医師から指示を受けていた60代の女性に、誤ってアドレナリン1ミリグラムを投与するミスがあったと発表した。救急救命士は直後に誤投与に気付き、改めて医師の指示を受けブドウ糖を投与した。女性の容体に大きな変化はなかったが、持病の治療のため入院して容体観察を続けるという。

 同本部によると救急救命士男性は19日午前5時54分に119番があった、埼玉県ふじみ野市内の女性の救急活動のため、ほかの救急隊員2人と共に救急車で出動した。女性は低血糖状態で、救急救命士は特定行為の指示を医師に要請。医師からはブドウ糖の投与の指示を受けたが、実際に投与したのはアドレナリンだった。アドレナリンは心肺停止時に用いるという。同消防本部は「あってはならない行為であり、傷病者とご家族に深くおわびする」としている。

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