日本茶アワード2022 西海園「そのぎ茶 玉翠」日本一 長崎・東彼杵

日本茶大賞に選ばれた「そのぎ茶 玉翠」を入れる西海園の二瀬社長=東彼杵町役場

 一般消費者の投票などで「飲んでおいしいお茶」を決めるコンテスト「日本茶AWARD(アワード)2022」の日本茶大賞・農林水産大臣賞に、長崎県東彼東彼杵町三根郷の製茶問屋「西海園」の蒸し製玉緑茶「そのぎ茶 玉(たま)翠(すい)」が選ばれた。
 NPO法人日本茶インストラクター協会の主催で2014年に始まり、大賞に東彼杵町の茶商が選ばれたのは4回目。西海園は初の栄冠を受けた。今年は各産地から▽合組(ブレンド茶)▽烏龍茶▽紅茶▽ほうじ茶▽普通煎茶-など12部門に521点が出品された。専門家らによる1、2次審査で12部門合わせてプラチナ賞20点を選出。一般消費者を交えた3次審査で大賞を決めた。
 二瀬浩志社長が22日、町役場を訪れ、岡田伊一郎町長に受賞を報告。岡田町長は8月の全国茶品評会の蒸し製玉緑茶部門で、そのぎ茶の生産者が農水大臣賞、東彼杵町が産地賞を受けたことを振り返り「そのぎ茶三冠は大変うれしい」とたたえた。自ら受賞茶を入れた二瀬社長は「そのぎ茶は全国のお茶の1%程度だが、小さな産地でも、おいしいお茶を作っていると全国に広めたい」と語った。
 本県関係ではお茶処しまだ(諫早市)の合組「つゆとろり」とほうじ茶「かおりひめ」、茶友(東彼杵町)の蒸し製玉緑茶「さえみどり」がプラチナ賞に選ばれた。


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