上村侑が民衆を惹きつける前口上 お茶屋の看板娘・田野優花はウィンク 「近江商人、走る!」本編映像

12月30日より劇場公開される、大坂、伊勢と並ぶ「日本三大商人」の1つ“近江商人”の活躍を描く映画「近江商人、走る!」から、本編映像の一部が公開された。

お茶屋で看板娘として働くお仙は、人気の看板娘がそろうお茶屋に客を奪われ、何とか人気を取り戻したいと商才あふれる銀次に相談。お仙の人気を取り戻すための秘策を思いついた銀次は、それを仲間とともに実行に移す。公開された映像では、銀次と大工の佐助が舞台へ登場し、お仙の“前代未聞の見世物”を盛り上げるべく、集まった民衆へ向けて前口上を披露。「寄ってらっしゃい見てらっしゃい!」と民衆に呼びかける前口上は、周りの人々をひきつける。そして登場したお仙の歌と踊りに、集まった民衆は盛り上がる。

銀次を演じた上村侑は、本作の撮影当時18歳。念願の時代劇初出演に、そろばんの勉強に励み、足の甲を日焼けさせるため雪駄を撮影前から履きつぶすなど、徹底した役作りで撮影に挑んだ。前口上のシーンについては、「銀次は小さい頃から商人としてモノを売るというとこを意識していると思うので、自分で前日にメモを取って前口上で何を話すかは本当に自分でも考えてやってました」と振り返っている。

お仙を演じた田野優花は、2011年から2018年までAKB48のメンバーとして活躍。2015年には宮本亞門演出のミュージカル「ウィズ~オズの魔法使い~」で主人公のドロシー役を務めた経験を持つ。本シーンではウィンクも披露している。

「近江商人、走る!」は、商いの才と人情に長けた近江商人の銀次を主人公とした作品。ある近江商人との出会いから、大津の米問屋大善屋で丁稚奉公することとなった銀次。それから5年、商才を発揮する銀次は、店の仕事だけではなく、職人の互助組合作りや茶屋の看板娘・お仙のアイドル化計画などを手掛け、町の人々を助ける。そんな中、悪辣(あくらつ)な奉行のわなによって、大善屋が千両もの借金を背負ってしまう。店を守るため、銀次は15里=60キロ離れた堂島と大津の米の価格差を利用した裁定取引を思いつく。情報を迅速に入手するため、銀次たちは壮大な作戦をしかける。

銀次役には、主役に抜擢されたデビュー作「許された子どもたち」で毎日映画コンクールの新人賞を受賞した上村侑。銀次を支える先輩の蔵之介を「ちはやふる」シリーズなどの森永悠希、銀次や蔵之介とともに米屋で働く楓を「アルプススタンドのはしの方」などの黒木ひかり、お茶屋の看板娘のお仙にはAKB出身の田野優花、眼鏡屋の有益には「ハケンアニメ!」などの前野朋哉が演じる。さらに、筧利夫、真飛聖、矢柴俊博、堀部圭亮、渡辺裕之、藤岡弘、といったベテラン勢や、村田秀亮(とろサーモン)、大橋彰(アキラ100%)、たむらけんじ、コウメ太夫ら、”近江”にゆかりのあるお笑い芸人たちも登場する。監督は「老人ファーム」「鬼が笑う」の三野龍一が務める。

【作品情報】
近江商人、走る!
2022年12月30日(金)新宿ピカデリー他ロードショー
配給:ラビットハウス
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