五島の4小中学校統合へ 24年度、児童生徒数減少で市長が方針

 長崎県五島市は22日、児童生徒数の減少に伴い、市立崎山小(40人)を福江小(422人)へ、大浜小(21人)を本山小(103人)へ、奥浦中(21人)と崎山中(24人)を福江中(420人)へ、それぞれ2024年4月に統合する方針を明らかにした。
 同日の定例市議会最終本会議で、野口市太郎市長が報告した。
 市教委によると、児童生徒数はいずれも5月現在。崎山、大浜両小は複式学級を採用し、大浜小は児童がいない学年がある。奥浦、崎山両中は4人の学年がある。
 これらの学校が同市立小中学校の適正規模などに関する基本方針で統廃合の検討基準に当たるとして、今年に入って保護者らを対象にアンケートや懇談会を実施し、統合時期を提案。一定の理解を得たとして方針を決定した。来月にも学校と保護者、市教委による協議会を設置し、統合に向けた具体的な準備に入る。
 一方、市教委は基本方針に基づき、奥浦小(42人)と盈進(えいしん)小(53人)も統合の検討対象として懇談会を開くなどしており、引き続き保護者らと協議する。
 最終本会議では、総額7億5800万円の本年度一般会計補正予算案や市都市計画税条例の廃止案など35議案を可決、同意し、閉会した。


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