「韓国LGグループ、アップルカーを製造へ」韓国メディアがスクープ

韓国財閥大手のLGグループが、「アップルカー」製造のため全社的な協議体を構築しており、アップル社に協力する予定であるとの報道が出た。

(参考記事:韓国メディア「現代自動車とアップルが水面下でコア技術を共有」「アップルカー提携復活も」

韓国経済TVは22日、このことを単独スクープで報じ、「アップルカーの協力はアップル側の提案で行われた」と伝えている。(当該報道URL:https://youtu.be/L4Vzhq3MkIQ)

報道によるとLGグループは最近、LG電子を主軸に、LGエナジーソリューションや、LGイノテックなどを含む協議体を構成したという。前者はEVバッテリー製造で世界2位のシェアを持ち、後者はカメラモジュールをアップルに多く供給する。

同メディアは、アップル社側が協力を提案したとし、「現在大きな枠組みで議論が進められており、コラボレーションシナリオは引き続き修正される状況だ」という財閥関係者の話を伝えている。来年初めに両者の協力が決定されるとの見方も伝えた。

アップルカーは早ければ2025年に発売されるとみられるアップルの伝自動車(EV)だ。自律走行車になるとの見方もある。

LGは昨年、米自動車部品大手のマグナインターナショナルとの間で合作法人(LG Magna)を設立している。LG電子は電装事業を持ち、LGエナジーソリューションはEVバッテリー、LGイノテックはライダーセンサー技術を有するなど、電気自動車に特化したラインナップをグループで確保している。さらに有機ELパネル大手のLGディスプレイも抱える。

キム・ドンウォンKB証券研究員は23日、この件に関する分析レポートにおいて、「LGグループは電気自動車コア部品のフルラインナップを確保した代表的な企業集団」であるとし、「アップルカーの発売が本格化すればLG電子とLGイノテック、LGエナジーソリューション、LGディスプレイの受益が期待される」と付け加えた。

続けて「アップルは単純車両販売だけでなく加入者ベースの購読サービスと共有サービスまで拡大すると予想される」とし「これはスマートフォン市場の成長停滞に応じた代替案を用意しようとするものと解釈される」と話した。

キム研究員は「2026年のアップルカー発売を仮定すれば、2023年からアップルはアップルカー部品のサプライチェーン構成を開始すると予想され、LGグループとの協業可能性が大きくなると推定される」と付け加えた。

アップルカーをめぐっては、同じく韓国の現代自動車グループがこれに協力するとの報道が出たことがある。

(参考記事:韓国紙「アップルカー技術陣が韓国企業を秘密訪問」「その後トヨタと会うため日本に」
(参考記事:韓国ベンチャー、iPhoneの「タッチID」特許侵害でアップルに勝訴 「賠償金狙い」の見方も
(参考記事:韓国自動車協会「有力部品メーカーが最も多いのは日本」 韓国は4位も「政府の支援が不足」

(参考記事:韓国有力紙「日本のバッテリー機器メーカーが韓国で売却打診中」
(参考記事:韓国紙「ホンダが韓国LGと合作で米にバッテリー工場建設へ」「年60万台のEVに供給できる規模」
(参考記事:韓国現代自動車、フェラーリのデザイナーを引き抜き…F12ベルリネッタなど手掛けた実力者

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