県内コロナ 新規感染8週連続で増 直近1週間、病床使用率65%超

 岡山県は23日、直近1週間(15~21日)の新型コロナウイルス感染状況をまとめた。新規感染者数は1万8518人と8週連続で増加。医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率もさらに悪化して65%を超え、流行「第8波」はピークが見通せない状況が続いている。

 新規感染者の前週(8~14日、1万5113人)からの増加率は22.5%。1日当たりの感染者は1週間を通じて前週の同じ曜日を上回った。クラスター(感染者集団)は81件で前週(66件)より2割増加。高齢者施設(55件)や医療機関(22件)での発生が目立った。

 病床使用率は65.2%と前週(52.7%)から大幅に上昇し、第7波のピーク(8月18日、65.2%)と同じ水準になった。第8波に備えて新設した4段階のレベル分類は、重症者用の病床使用率(16.4%)などを考慮し、下から2番目のレベル2(感染拡大初期)を維持する。

 県は20日に「医療ひっ迫警報」を出し、抗原検査キットの買い置きや平日日中の受診などを呼びかけている。県保健福祉部は「医療提供体制の逼迫を回避するため、早期のワクチン接種とともに、感染拡大防止と医療の負荷軽減につながる行動をお願いしたい」としている。

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