児島ボートのラッピング列車公開 水島臨鉄、デザインは大学生考案

水島臨海鉄道にお目見えしたラッピング列車

 児島ボート(倉敷市児島元浜町)の開設70周年を記念したラッピング列車が23日、同市内を走る水島臨海鉄道にお目見えした。躍動感あふれるボートレースをイメージしている。2024年3月末までの予定で、1日5~10往復する。

 波をモチーフにしたカラフルなラインが交差し、その中から6艇のボートが飛び出して水しぶきを上げながら熱戦を展開する様子を表したデザイン。倉敷芸術科学大3年の西谷涼さん(21)が考案した。車両には70周年記念のロゴマークも配している。

 水島駅(同市水島東千鳥町)で、同市出身の黒明花夢選手ら関係者約10人が出席してお披露目式があり、ボートのマスコットキャラクター・ガァ~コも駆け付けた。伊東香織市長は「開設以来70年間、多くの人に親しまれてきた。収益は西日本豪雨からの復旧・復興、学校施設の改修などに充てており、地域に貢献している」とあいさつ。西谷さんや黒明選手らとテープカットし、列車の出発を見送った。

 児島ボートは1952年、当時の児島市が開設。67年に3市合併で誕生した倉敷市が運営を引き継いでいる。2023年度から老朽化したスタンド棟の建て替えなどに着手し、26年度の全面オープンを目指す。

テープカットする伊東市長(左から4人目)ら関係者

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