ぐるっぴー国交相表彰 低炭素、教育面を評価

宮崎市の中心市街を周回する低速電動バス「ぐるっぴー」

 環境に優しい交通機関運営や技術開発で功績のあった団体を表彰する本年度の国土交通大臣表彰に、宮崎市中心部で低速電動バス「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」(愛称・ぐるっぴー)を運行する「宮崎市まちなかグリスロ運行協議会」(日高耕平会長)が選ばれた。関係者は「賛同企業も増えている中で、国からも一定の評価を頂け、励みになる」と喜んでいる。
 同表彰は、低公害車の普及促進や自動車排出ガス削減、環境配慮型の鉄道車両・船舶の開発などに積極的に取り組む事業所や団体に贈られる。
 ぐるっぴーは中心市街地活性化策として、2020年11月に運行を開始。JR宮崎駅西口を発着し、複合商業施設が集まる高千穂通りや橘通りを時速20キロ未満で周遊する。同協議会は同市から補助を受け、西日本で初めて定時定路線でのグリスロ運行を実現。低炭素型交通の確立に取り組むほか、小学生以下の乗車を無料にするなど、子どもへの利用促進が、環境教育に結び付いている点が評価された。
 日高会長(74)は「子どもたちが乗ってワクワクするぐるっぴーの良さが分かってもらえてうれしい」と語った。

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