参院選5候補 平均支出624万円 岡山選挙区、前回比27.9%減

 岡山県選管は23日、7月10日に行われた参院選岡山選挙区(改選数1)の選挙運動に関する収支報告書を公表した。5候補の平均支出額は624万8923円で、3人が立候補した2019年の前回選挙と比べて27.9%減った。支出をほとんど計上していない候補がおり、減少幅が大きくなったという。

 岡山選挙区には、自民党現職の小野田紀美氏、無所属新人の黒田晋氏、共産党新人の住寄聡美氏、参政党新人の高野由里子氏、NHK党新人の山本貴平氏が立候補し、小野田氏が当選した。

 5人の支出総額は3124万4613円。最多は小野田氏の1289万165円で、黒田氏1092万3891円、住寄氏408万1037円、高野氏334万9415円の順。山本氏はわずか105円だった。いずれも有権者数を基に算出される法定費用(4407万1700円)の範囲内。

 支出総額のうちポスターやビラ、看板の作製費といった公費負担分は計1458万4862円。住寄氏と高野氏、山本氏は公費負担を請求できる一定の得票数に届かなかった。

 収入総額は2612万6740円。平均は522万5348円と前回比20.5%減だった。

 選挙運動の収支は公職選挙法に基づき、各候補の出納責任者が報告している。

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