昨シーズンの灯油を使ったら、2日後に点火できなくなった… 「不良灯油」故障、異常燃焼の原因に【教えて!相談員さん】

「不良灯油」故障、異常燃焼の原因に…

 寒い季節となり、石油暖房機器を使用するご家庭もあるのではないでしょうか。その燃料として広く使用されているのは灯油ですが、保管方法を誤ると、日光や熱による変質、水や異種の油の混入により「不良灯油」になることがあります。

 不良灯油のトラブルとして「新しい石油ストーブに昨シーズンの灯油を使ったところ、2日後に点火できなくなった」「石油ストーブをつけた途端、煙が出て喉が痛くなった」などの事例が全国的にみられます。このように不良灯油を使用すると動作不良を引き起こし、場合によっては機器の故障や異常燃焼を起こすことがあります。

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 不良灯油にしないために、灯油は灯油専用容器に入れて、日光や雨の当たらない屋根のある場所で保管しましょう。また、シーズン後、石油暖房機器を片付ける際は、機器内部の灯油を抜いて保管し、シーズン持ち越しなど長期保管はやめましょう。

 少量であっても点火不良に伴う発煙で、一酸化炭素中毒などの事故につながることもあるので、不良灯油の使用は絶対にやめましょう。

 福井県消費生活センター=電話0776(22)1102、福井県嶺南消費生活センター=電話0770(52)7830。

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