サイバー犯罪捜査 84人が技競う 県警がセキュリティコンテスト

チームでサイバー犯罪を捜査する警察官=県警本部

 岡山県警は23日、増加するサイバー犯罪の摘発や被害防止に向け、「サイバーセキュリティコンテスト」を県警本部などで開いた。警察官84人が、日頃研さんしたハイテク捜査の技術を競った。

 本部と県内22警察署をオンラインで結び、28チーム(3人一組)がSNS(交流サイト)への不正アクセスやホームページの改ざんの捜査に挑戦。参加者は、通信記録を解析して不正アクセスの手がかりを調べたり、サーバーの中から改ざんされたデータを探したりした。

 県警によると、今年のサイバー犯罪関連の被害相談は11月末時点で4千件を超え、2714件で過去最多だった昨年を超えている。不正サイトで個人情報を盗み取るフィッシング詐欺や偽の通販サイトに関する相談が増えている。

 サイバー犯罪対策課は「悪質、巧妙化するサイバー犯罪の手口に対応するため、捜査員の知識や技術向上に努める」としている。

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