ジャイアンツがコンフォートと2年3600万ドル+オプトアウトで合意

アーロン・ジャッジやカルロス・コレアの獲得に失敗したジャイアンツがその代替となる補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ジャイアンツは今季を無所属のまま全休したマイケル・コンフォートと2年3600万ドルで合意。2年契約の1年目終了時にオプトアウト(契約破棄)できる条項が盛り込まれているという。コンフォートの代理人を務めるスコット・ボラスは「オプトアウト付きの複数年契約」を目指していることを明らかにしていたが、狙い通りの契約を手に入れることになった。

現在29歳のコンフォートは2021年シーズン終了後にメッツからフリーエージェント(FA)となり、クオリファイング・オファーを拒否して大型契約を目指したものの、2021年シーズンに打率.232、14本塁打、OPS.728と低迷したことが大きく響き、希望通りのオファーを得られず。1月にはトレーニング中に右肩を痛めたことが判明し、結局4月に手術を受けてシーズン終了となった。無所属のまま1年を過ごしたため、メジャーでプレーするのは来季が2021年以来2年ぶりということになる。

2年3600万ドルの契約にはオプトアウトの権利が付属しており、コンフォート側に有利な内容と言えるだろう。来季好成績を残せば、オプトアウトの権利を行使してFAとなり、さらなる好条件の契約を狙うことができる。来季あまり活躍できなかった場合は、オプトアウトせず、契約が保証された状態で2024年シーズンを迎えることができる。敏腕代理人として知られるボラスがその手腕をしっかりと発揮した格好だ。

ジャイアンツは今オフ、外野手を2人獲得することを目指しており、ジャッジこそ逃したものの、ミッチ・ハニガーとコンフォートの獲得に成功。クオリファイング・オファーを受諾して残留したジョク・ピーダーソン、短縮シーズンの2020年も含めてメジャーデビューから4年連続2ケタ本塁打のマイク・ヤストレムスキーもおり、この4人が外野3ポジションとDHの合計4枠を担うことになりそうだ。

2017年にオールスター・ゲーム、2020年に「オールMLB」のセカンド・チームに選出された経験のあるコンフォートは、新天地サンフランシスコで以前のような輝きを取り戻すことができるだろうか。

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