ジャイアンツがロジャースを3年3300万ドルで獲得へ 双子が同僚に

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ジャイアンツはブリュワーズからフリーエージェント(FA)となっていた救援左腕テイラー・ロジャースと3年3300万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ロジャースは史上10組目の「双子メジャーリーガー」として知られており、弟のタイラーはジャイアンツに所属しているアンダーハンドの救援右腕である。タイラーとテイラーのロジャース兄弟がチームメイトとなり、来季からジャイアンツのブルペンを支えていくことになった。

今月32歳になったばかりのロジャースは、昨季まで6年間ツインズで活躍していたが、今季開幕直前のトレードでパドレスへ移籍。トレード・デッドラインでジョシュ・ヘイダーとのクローザー同士の交換でブリュワーズへ移籍した。2球団合計で66試合に登板して64回1/3を投げ、4勝8敗31セーブ、4ホールド、防御率4.76、84奪三振という不本意なシーズンを過ごし、防御率はメジャー7年間で自己ワースト。一方、31セーブはキャリアハイの数字だった。

今年4月11日(現地時間)には、兄テイラーがパドレス、弟タイラーがジャイアンツの選手として同じ試合に登板。双子が同じ試合で登板するのはメジャー史上2度目だったが、1度目のオブライエン兄弟(1956年パイレーツ)は同じチームでプレーしており、双子が別々のチームで投げ合うのは史上初のことだった。双子が同じ試合に登板したのはメジャー史上2度だけだが、来季はロジャース兄弟によるリレーも見られる可能性が高そうだ。

メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、双子が同じ年に同じチームでプレーしたのは過去に3例あるという。1915年ブレーブスのシャノン兄弟、1953年と1955~58年パイレーツのオブライエン兄弟、そして1990年アスレチックスのカンセコ兄弟だ。兄テイラーがジャイアンツに加わったことにより、来季はメジャー史上4組目となる双子チームメイトの誕生が確実となった。

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