日曜日の朝9時。開店前のスーパーに30人ほどの行列ができていました。行列の理由は格安のタマゴ。飛ぶように売れていきます。なんと値段は日曜日だけ98円！どうしてこんなに安いの？値上げの時代に頼りになるお店をご紹介します。
朝から行列のスーパー
かつては価格の優等生と言われた卵。ここ5年間でも最高水準の価格高騰で、2022年11月には1㎏262円と、高値だった2021年6月の259円をすでに超えています。
マルコストアー山川悟史社長によると「1パック当たりの仕入れ原価で50円前後の値上がりになっている」とのこと。
鳥インフルエンザや鶏のエサの高騰もあり、今後は昔のような大幅な値下がりは考えられないんですって。
そんな中、マルコストアーではタマゴが飛ぶように売れていきます！
この店では通常1パック210円台から250円台で販売していますが、日曜日は一日を通し1000円以上購入した客に1パック98円で販売しているんです！
お客さんのなかには「うれしい！だから朝一番で来るの」という方も。
「前から見ると赤字の額は倍以上になっているが、たくさん買ってもらっているので還元という意味で当社としては続けて行こうと思う」とマルコストアーの山川社長。
消費者としては少しでも安く買えるのはうれしいですよね～。
影響はラーメンにも…直売所が安い
タマゴの価格高騰は人気のご当地グルメ、札幌ラーメンにも影響を与えています。
恵庭市のまるは製麺所の代表・高橋政広さんによると、麺の価格が2割～3割は上がっているとのこと。「かんすい」などの原材料が高騰していることも麺の値上がりの原因ですが札幌ラーメンならではの悩みがあるんですって。
まるは製麺所の高橋代表は「卵白を多く使うのが札幌ラーメンの特徴。ツヤ・コシ・プリっとした感じ…。それには乾燥卵白が必需品なんです」と話します。
マヨネーズなどの製造で使われなかった卵白を乾燥させた乾燥卵白。
多くの製麺所や大手メーカーがヨーロッパからの輸入品を使っていて、ウクライナ侵攻によるロシアへの経済制裁で価格が上がっているんだそう。
高橋代表によると「商社によると、ヨーロッパでの卵黄の消費の7割がロシアへのマヨネーズに使われる。それが経済制裁でなくなり卵黄を作らなくなって、乾燥卵白が品薄になり高騰している」ということ。
そこで頼りになるのが直売所です。
高橋さんが代表を務める製麺所の直売所では、スーパーでは一般的に5玉約500円で売られるラーメンが、5玉でなんと300円！200円もお得なんです！
高橋さんによると「ラーメン屋さんに卸しているプロ用のラーメンです。これには特にタマゴがたっぷり入っているので麺にコシとプリッと感があります」とのこと。
安いうえにラーメン屋さんが使っている「プロ用」というのがまたうれしい！
「味がおいしいので」という声はもちろん、「安いですね！箱に入っている5食の物は友だちに贈るのにいつも買います」という方も。
「2023年の春まで値上げせず がんばって行こうと思っています」と高橋さん。
北海道内各地のそば粉を使ったそばも2人前で250円！味とお得さが両立した頼りになるお店です。
＊みんテレ12月19日OAのものです
（上記の情報は記事作成時点でのものです。
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