dアニメストア値上げに「元が安すぎる」の声も 10年間で配信作品500→5000以上に増加

ドコモは、アニメが見放題の定額制動画配信サービス「dアニメストア」について、23年3月1日から利用料金を月額440円から550円(税込)へ改定することを発表した。値上げにも関わらず、「今までが安すぎた」「550円でも十分安いと思う」など理解の声を寄せるユーザーが一部で見られた。

「dアニメストア」は、アニメ見放題サービスの中でも「安い」特徴で知られていた。サービス内容に異なる点があるが、「Amazonプライムビデオ」は月額500円または年会費4900円、「ABEMAプレミアム」は月額960円、「Netflix」は月額990円となっている。

ドコモの広報担当者は低価格でサービス提供を続けていた経緯について、「多くのお客さまにサービスをご利用いただくことで、サービス開始当初からのご利用料金を維持するべく、取り組んでまいりました」とコメント。値上げの理由については「今後もお客様にご満足いただけるアニメ作品を充実させていくため」と説明した。

年々、配信作品が増えていくため、アニメ1本当たりの単価は安くなり維持費等が増加することが想像できる。12年7月のサービス開始以降、作品数を500から5000以上まで増加してきたが、さらなるサービス向上のため改定に踏み切ったという。23年1月からの冬アニメ最速配信数は、現時点で22作品の予定で「過去と比べても多い作品数です」と回答した。

(よろず~ニュース・松田 和城)

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