長年にわたり不適切な経費処理 TOKAIホールディングス前社長に取締役辞任を勧告

静岡県静岡市に本社を置くTOKAIホールディングスは、長年不適切な経費処理が続けられていたとして、前社長に対して取締役を辞任するよう勧告したと発表しました。

この問題はTOKAIホールディングスの鴇田勝彦前社長が不適切な経費の使用を繰り返していたなどとして2022年9月に解職されていたものです。

TOKAI側は特別調査委員会に調査を依頼していて、12月、不適切な経費処理が長年にわたり行われ続けていたとする報告書が提出されました。

これを受けてTOKAIホールディングスは12月22日、取締役会を開き、現在も取締役を務めている鴇田前社長に対して辞任勧告と役員としての格付けの降格を決めました。

ただ、鴇田前社長は、これまでに勧告には応じていないということです。

TOKAIホールディングスは経営責任を問うとして、現社長ら他の取締役を減俸処分にしているほか、コンプライアンス意識を高めるための研修の強化などの再発防止策も実施するとしています。

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