【年末年始の天気】太平洋側中心に広く初日の出チャンスあり 全国的に例年より寒さ厳しい予想

 2022年も残りあとわずかとなり、3年ぶりに行動制限のない年末年始を迎える。久しぶりに里帰りや旅行を計画している人もいるかもしれないが、年末年始の日本海側は雪や雨の日が多く、太平洋側では晴れて空気は乾燥する日が多い見通し。また、全国的にこの時季としては寒くなる所が多い予想だ。

西高東低・冬型の気圧配置の日が多い

 日本付近は年末年始にかけて、西高東低の冬型の気圧配置になる日が多くなりそう。そのため、日本海側では山陰から北日本を中心に雪や雨の日が多い見通し。これまでの大雪でこの時季としては積雪量が多くなっているため、積雪や路面凍結による交通障害、なだれや落雪などに気をつける必要がある。

 また、除雪や雪下ろし作業は、命綱やヘルメット、滑りにくい靴を着用して必ず2人以上で行うようにしたい。

 太平洋側は冬晴れの所が多い見込み。晴れても気温は平年並みか低く、厳しい寒さになりそうだ。

 冬晴れが続くと空気は乾燥するため、暖房器具を使用したり料理を行う際は、火の取り扱いに気をつけた方がいいだろう。

初日の出 太平洋側を中心に広くチャンスあり

 年が明ける1月1日(日)になると、冬型の気圧配置は若干緩む見込み。この日は初日の出を楽しみにしている人も多いかもしれない。西日本は日本海側・太平洋側ともに晴れてチャンスがありそう。東日本から北日本の太平洋側もおおむね晴れ、初日の出は見られる所が多い見通し。
 一方、北陸から北日本日本海側は雪や雨はやむ所が多い見込みだが、雲は広がりやすく、初日の出を見るのは難しいかもしれない。沖縄もくもりがちとなりそうだ。

年明けは日本海側で大雪や猛ふぶきのおそれ

 2日(月)から3日(火)になると、日本付近は冬型の気圧配置が強まりそう。強い寒気が南下する見通しで、日本海側では大雪や猛ふぶきとなるおそれがある。
 交通機関は大きく乱れる可能性があるため、今後も最新情報に留意し、年始の予定は変更するなども考えておいた方がいいかもしれない。

(気象予報士・鈴木悠)

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