Location AI Platform®が西東京バスの新規路線開業に活用される

クロスロケーションズ株式会社(本社:東京都渋谷区)が自社開発した位置情報ビッグデータ活用プラットフォーム「Location AI Platform®(以下、LAP)」を活用して最適なルート設定を行い、西東京バス株式会社(本社:東京都八王子市)は2021年6月1日(火)より八王子・日野と新宿駅西口を結ぶ高速バス「通勤ライナー」の運行を開始いたしました。

位置情報ビッグデータ解析ツールで利用者の多いエリアを判定

西東京バスは通勤等で都心へ向かうお客様が自社営業エリア内のどのあたりに多く居住されているのかを調査するためLAPを採用しました。調査の結果、JR八高線沿線など八王子市内北東部のお客様が比較的多いということが分かり、需要が見込めると判断したことから今回「通勤ライナー」の新規開業の運びとなりました。LAPはスマートフォンから取得できるユーザーの許諾を得たGPSデータ(※1)を位置情報ビッグデータとして解析し、その場所の人流を見るだけでなく、来訪確率の高いエリアをAIが判定して示すなど、商圏の把握や顧客の理解を手助けするDXツールです。西東京バスはこれまでも新型コロナウイルスによる人流の変化を把握し、バスの増便や減便のための裏付けのデータとしてLAPを活用してきましたが、今回はさらに新規の路線開発という案件でも利用し、データ活用によるデジタル経営を推進しています。
※1 Location AI Platform®で活用している位置情報は、個人情報を含みません。

乗客ポテンシャルの高い住宅街を抜ける「通勤ライナー」路線を開拓

八王子市や日野市の居住者が新宿方面に行くには、バスや鉄道で八王子駅に出てから中央線や京王線に乗り換えて都心へ向かう方法があります。しかしながら、この地域からの通勤者にとっては、この乗り換えには多大な労力がかかり、また混雑にも巻き込まれるという潜在的な課題がありました。そこで、今回の通勤ライナーは、LAPによって明らかになった見込み客が多い住宅街に停留所を設置し、あえて八王子駅を経由せずにダイレクトに新宿に向かうというルートとなりました。
新型コロナウイルスによって在宅勤務、都心郊外への移住が増える中、鉄道の通勤定期を購入しないユーザーも増えており、西東京バスにとっては、ウィズコロナのライフスタイルに合わせた新しい価値提案をすることに成功した形となりました。

LAPの機能を限定した無料版「LAP人流モニタリング」を公開中

Location AI Platform®のさまざまな機能のうち、日別、時間別の推計来訪速報の機能を手軽に使えるWebアプリケーションで現在機能限定の無料版を公開中です。簡単な登録で、誰でも手軽に自分が関心のある場所の人流変化を確認できます。

機能と特徴

気になるエリアの人流変化を確認できる

約70万の登録エリアから分析したいエリア(店舗・施設・駅など)の5地点を自由に登録、各地の人流変化の比較や曜日による違いなどを確認できるので、混雑情報や人出スポット比較データをマーケティングレポートやご当地情報として利用できます。

年・月・日別の変化を比較できる

2019年12月1日より昨日までの間の5期間を自由に設定して昨年、昨月、昨週、昨日の差を比較できるので、年度、月日の違いによる需要予測や季節比較データとして地域・土地・建物の活用度変化などを把握できます。

未公開の推計来訪人数データが閲覧・利用できる

当社Webサイトで一般公開している「全国業種業態・主要都市人流グラフ」では表示していない「推計による来訪人数」のデータも確認できます。この「推計人数」はデータをCSVでダウンロードし、アプリケーションやシステムで活用することが可能です。

Location Engine™とLocation AI Platform® とは

Location Engine™は、クロスロケーションズが独自に開発している、匿名位置情報ビッグデータと大量のPOI情報を結びつけてAIによりさまざまな解析を行うシステムです。Location Engine™をクラウド経由で利用して分析実行・視覚化・データ活用を行うLocation AI Platform®の基盤システムです。Location AI Platform®は販売促進・マーケティング・需要予測などで活用できるプラットフォーム製品で、流通・小売、外食、不動産、金融などの様々な業種・業界を代表する企業で活用されています。

クロスロケーションズ株式会社について

所在地:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-2-9 小林ビル6F

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