栃木県内は24日、強い寒気が流れ込んで冬型の気圧配置となり、北部山間部を中心に雪が降り積もった。南部を含む各地でも降雪があり、ホワイトクリスマスイブとなった。県によると、雪による大きな被害はなかった。
宇都宮地方気象台は同日午前、日光市に大雪警報と、風雪と雪崩の注意報を発表した。大田原、矢板、那須塩原、塩谷、那須の5市町には大雪と風雪の注意報を出した。
同気象台によると、同日午後5時までの24時間降雪量は日光市土呂部28センチ、奥日光27センチ、那須高原9センチだった。
日光市では、ほぼ全域で朝から雪となった。今市地区では昼までに晴れ間がのぞいたが、鬼怒川地区では夕方も雪がちらついていた。同市観光協会鬼怒川・川治支部の沼尾鬼子造(ぬまおきしぞう)事務所長(72)は「クリスマス時季の雪に観光客は喜んでいた」と話し、雪かきに精を出していた。
今市署と日光署によると、雪や路面凍結が原因で計約30台の車が立ち往生となった。ノーマルタイヤの車の事故は約20件あった。
また、鹿沼市や足利市、佐野市などでも朝から雪が降り、数センチほど積もる所もあった。昼ごろまでには雨に変わったり晴れたりした。