乳児死亡で検証委発足 那覇認可外園 原因分析、提言へ

 7月に那覇市の認可外保育園(8月に廃止)で生後3カ月の男児が心肺停止の状態で救急搬送された後、死亡した件で、市は23日、再発防止のための第1回検証委員会を市役所で開催した。原因分析などを経て再発防止策の提言と報告書を作成。市は報告書を市内の保育施設に提供し、再発防止を図る。委員は学識経験者や弁護士、医師、教育・保育関係者の6人。照屋建太沖縄キリスト教短期大教授が会長に、岡花祈一郎琉球大准教授が副会長に選ばれた。

 検証委は今後、数カ月に1回開催する。終了時期は未定。次回は3月下旬を予定し、細かな事実確認を進める。

 市は当初、「委員の闊達(かったつ)な意見を確保する」ことを理由に検証委を撮影禁止、委員の氏名を非公表とした。報道各社が抗議したため、一部撮影可能とし、委員の氏名を公表した。 (伊佐尚記)

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