メッツもコレアの右足首の状態に懸念 契約締結に向けて再交渉中か

ツインズからオプトアウトの権利を行使してフリーエージェント(FA)となったカルロス・コレアと12年3億1500万ドルの大型契約で合意したメッツだが、身体検査の結果、移籍交渉が破談となったジャイアンツと同様に、コレアがマイナー時代に手術を受けた右足首の状態に懸念を示しているようだ。メジャーリーグ公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者によると、メッツ側とコレア側はこの問題に対処するために再交渉中だという。妥協点を見つけ、無事に契約締結にこぎつけることはできるだろうか。

コレアは当初、ジャイアンツと13年3億5000万ドルというメッツを上回る条件で合意していた。ところが、身体検査の結果、ジャイアンツがコレアの健康状態に懸念を示し、入団会見が急遽延期される事態に。詳細は明かされていないものの、ジャイアンツはコレアがマイナー時代の2014年に手術を受けた右足首の状態を不安視していたとみられる。

コレアの代理人を務めるスコット・ボラスは「カルロスには何の問題もない」とコレアのコンディションが万全であることを主張。ジャイアンツとの合意を白紙に戻したうえで、ジャイアンツに再交渉の機会を与えたものの、結局合意には至らず、その隙を突いてコレア獲得を熱望していたメッツのスティーブ・コーエン・オーナーがコレアを手に入れることに成功した。

ところが、そのメッツすらも身体検査の結果に懸念を示すという事態に。コレア側としては、メッツとの合意を白紙に戻して再びFAになったとしても、ジャイアンツとの合意を白紙に戻してメッツが控えていたときとは異なり、同様の大型契約を得られる保証はなく、なんとかメッツとの契約をまとめたいところだろう。メッツ側は右足首の故障で離脱しなかった場合のオプションなどを設け、なるべくリスクを減らした形で契約することを目指すとみられる。

コーエン・オーナーが獲得を熱望していたコレアは、どのような契約でメッツに加わることになるのだろうか。今後の動向に注目だ。

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