児童が育てた蚕の繭、品評会で最高位 小山・絹義務教育学校

浅野市長(中央)に受賞を報告した絹義務教育学校の関係者ら

 【小山】絹義務教育学校の児童が育てた蚕「春嶺鐘月(しゅんれいしょうげつ)」の繭が、茨城県笠間市の笠間稲荷神社で11月に開かれた「献穀献繭(けんこくけんけん)祭」の繭品評会で最高位である特別賞「大日本蚕糸会会頭賞」を初めて受賞した。斎藤真樹(さいとうまさき)校長(60)は「子どもたちが一生懸命に育ててくれた。報われて良かった」と喜んでいる。

 品評会は、同神社が農業の発展を目的に実施しており、今年で115回目。栃木、茨城、群馬、千葉の4県から62点が出品され、蚕糸絹の研究開発などを担う一般財団法人「大日本蚕糸会」の研究員らが繭の形状、見た目、層の厚みなどを審査した。

 同校は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の本場結城紬(つむぎ)を学習する一環として、1、2年生が養蚕に励んでいる。今回の品評会に当たっても、両学年の児童が担当した。

繭の周囲のけばを取る作業

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