京都中華の名物「からしそば」を堪能!辛子と出汁の効いた”餡”がうまい一皿

中華を食べようと思うとき、気持ちはあっさりよりもこってり。

大阪にも好きなお店はたくさんあるのですが、今日は京都へ。先日、テレビでも紹介された「からしそば」が急に食べたくなったのです。

京都、大阪、神戸は関西の都市でもそれぞれ特徴があって、中華にもやっぱり特徴があります。神戸は中華街もあって結構な本格派、大阪は庶民的でちょっと変なアレンジが入ったりすることが多い気がします。そして、京都は少し上品であっさりのイメージ。

祇園の花街で匂いの強い香辛料よりも、砂糖、塩、しょう油、そして出汁をベースにした優しい風味の味が好まれたとも言われ、「京風中華」なんて言葉もあります。

「からしそば」を提供するお店は、市内にもいくつかあるんですが、今回は、仕事柄縁のある京都市役所に近い『鳳泉』さんへ。

オープン時間ちょうどくらいに訪れたんですが満席。人気のあるお店です。

辛子のピリリと出汁の効いたうま味の餡がおいしい「からしそば」

メニューには「からしそば」はなく、ここでは「撈麺(エビカシワソバ)」として提供されています。

辛子を和えた中華麺にたっぷりのあんかけ。

野菜あんかけそばの趣きですが、むきえびもたっぷり入って少しお得な感じがします。

「からしそば」はお店によって「撈麺(ろーめん)」と呼ばれることがあります。

「撈」は和えるとか絡めるとかの意味があって、麺そのものに辛子や調味酢を絡ませることから来ているようです。

『鳳泉』の「撈麺(エビカシワソバ)」(880円)は、かけられる餡に海老と鶏肉(かしわ)が入っています。

麺はなめらかな中華麺。辛子の辛みはそこまで強くなく、酸味も抑えめ。辛み・酸味が足りないならば机にいる和辛子、酢を加えても構いませんが、あっさりピリリとしたうまみを味わって欲しいと思います。

一瞬、ツンと和辛子の辛みが来ると、ほのかな酸味が感じられ、そのあとにじんわりと出汁のうま味を味わえます。レタスや海老、ネギなどの具材と麺を絡めてドンドンと食べ進められます。

子どもの頃、大阪・梅田にある阪神百貨店で「チャーメン」(北海道・稚内市などの名物でニッポンごはん旅でも紹介する記事あり)を提供する店舗があり、父が和辛子を添えたり、お酢をかけて食べるのを好んでいたのを思い出しました。

辛みと酸味、そしてうま味が混ざりあう「撈麺(エビカシワソバ)」、京風中華の入口に足を踏み入れるには最適かも。

焼売などの定番メニューもありますが、お店が「人気メニューNo.1」と書いているのが「韮黄春巻(ハルマキ)」(1,100円)。

ごはん(170円)も一緒に注文して、酢醤油に和辛子を添えていただきます。

こちらも大阪の中華とはちょっと違う春巻きです。

パリッパリの皮ではなく、薄めの柔らかな皮で、具材もタケノコなどかなり細かく刻んだしっとりとした食感の春巻き。

いやぁこういうところでも違いがでるんですね。

京風中華、もっともっと食べ歩きたくなりました。

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広東料理 鳳泉

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*この記事は2022年12月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:があ

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