長澤まさみ×眞栄田郷敦×鈴木亮平「エルピス」最終回。闇に葬られた真実が白日の下にさらされる日は来るのか!?

長澤まさみが主演を務める、フジテレビ系連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(月曜午後10:00=関西テレビ制作)が、本日12月26日に最終回を迎える。

「エルピス-希望、あるいは災い-」は、実在の複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント。スキャンダルによってエースの座から転落した大洋テレビのアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)と彼女に共鳴した仲間たちが、犯人とされた男性の死刑が確定した冤罪(えんざい)疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描く。恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗を眞栄田郷敦、恵那と拓朗の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一を鈴木亮平が演じている。

最終回の放送を目前に控え、メインキャスト3人のクランクアップ時のコメントが到着した。

長澤は4カ月間におよぶ撮影のラストを、都内のスタジオで迎えた。ラストシーンは、恵那が大洋テレビの正面ゲートから駆け足で飛び出してくるという設定で、恵那は何者かに声をかけられて驚き、思わず床に倒れ込んでしまうという最終回のシーン。

長澤はまず、「4カ月間お疲れさまでした。第1話を見て、作品を作る上で、ほんとに各部署、それぞれの、一人一人がいなければ、作品を作り上げることはできないんだなということを痛感しました。大根(仁)監督を筆頭に、スタッフの皆さん、共演者の皆さんが、何者でもない私を、俳優たらしめてくれたことに、本当に感謝の気持ちを申し上げます」と述べた。

加えて、「恵那を演じるという上で、すごくプレッシャーを感じていて、でもやっぱり、恵那を演じる上で一番支えてくれたのは、相方である拓朗役の眞栄田郷敦さんだと思います。郷敦さんがいなければ、恵那を演じることはできませんでしたし、先輩なんで『ちょっとかっこいいとこ見せたいな』と思っていたんですけど、全然そんな姿を見せることができなくて、助けられてばかりでした。本当に、郷敦さんがいてくれたから、この役を最後まで演じることができました」と思いを表した。

そんな眞栄田のクランクアップは、関東近郊の駅前にあるスナック。拓朗が“西澤証言のうそ”を暴くきっかけを店のホステスから得るという第5話のシーンだった。

眞栄田は「本当に自分の力量以上のものを、皆さんに引き出していただいたなぁと、本当に、本当に、感謝しています。なんか今の僕は、『ミート矢澤』(ロケ弁当の差し入れ)でしか、それを表現できないんですけど…。本当にこれからもっと芝居をうまくなりたいし、役者としてもっと大きくなって、分かんないですけど、何かこう、また、(スタッフの皆さんに)返せる日が来たらいいなと思っています。これからも頑張ります。本当にありがとうございました!」とさらなる飛躍を誓った。

そして、鈴木は2人より一足早く撮影を終えた。ラストは、大洋テレビを退社し、フリージャーナリストに転身した斎藤が、「ニュース8」のポスターでほほ笑む恵那を見つめ返し、また歩き出すという第8話のシーンだった。

「早めに卒業させていただきます。本当にこのドラマに関われて光栄だなと思っております。ドキドキしています。仕上がり楽しみにしています。皆さん、残り少し頑張ってください」と期待とともに、ねぎらいの言葉を伝えた。

最終回。副総理大臣・大門雄二(山路和弘)の娘婿である大門亨(迫田孝也)が死んだ。妻と離婚し、事務所も退職し、身一つになった亨が、命を懸けて大門に対するレイプ事件“もみ消し”疑惑を告発しようとしていたことを知る拓朗は、その死の意味を理解し、言葉を失う。

一方、亨の正義を踏みにじり、自らの保身のため、身内の死をもってすべてに終止符を打とうとする大門のやり方、さらに権力という名の悪から目をそらし、平然と報道を続けるマスコミのあり方に、村井喬一(岡部たかし)は怒りを爆発させる。

「ニュース8」のスタジオに殴り込んできた村井のただならぬ様子を見た恵那は、その真意を知りたいと、拓朗のもとを訪ねる。しかし、亨を死に追いやったことに責任を感じ、かつての村井の忠告の意味を嫌というほど思い知らされた拓朗は、恵那の言葉に虚無感といら立ちを覚え、今度こそこの一件から手を引くと宣言。深い失意と恐怖に襲われる拓朗の言葉に、恵那が出した答えとは?

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