知っておきたい子育てノート

子どもの成長の瞬間をより輝かせるために。知っておきたい“子育てワード”からプロの意見を聞いた。

“運動あそび”で楽しく体を育む

自由に体を動かす力は、継続しないと身につかない

【教えてくれた人】芳谷 明徳先生。13年保育士として勤めたのち、フリーランスに。宇和島市の保育園を中心に、「運動あそび」を指導している。

 生活の変化から、子どもの体力低下が懸念される現代。保育の現場でも子どもたちの運動能力や危険回避能力などの低下を懸念する声があり、専門家としてのサポートがほしいと指導依頼がありました。私が指導をしてきた子どものなかには、ケガが多い子や長時間座っていられない子がたくさんいたんです。成長してもケガすることなく日常生活や運動を楽しめるよう、就学前〜小学中学年くらいまでの体ができあがる時期に、遊びながら体を育むことが大切です。
 
 私が教えているのは、“自分の体を自由にコントロールする力” を身につける方法。走っていても急に止まることができる、クレヨンの筆圧を自分で調整できる、紙飛行機をじょうずに飛ばすことができるなど、さまざまな動きを的確に行えるよう、遊びながら学んでもらいます。“運動あそび” をするメリットは、筋力アップにつながり日常生活が豊かになること。転倒や疲労防止はもちろん、歩く・座る・止まるなどの基本動作がスムーズにできるようになることが目的です。できることが多くなると、運動に楽しみを見つけやすくなりますよ。園からは「できるようになりたいという意欲が育ち、できるようになったことで達成感を味わってくれている子が増えている」という言葉もいただきました。
 
 一番大切なのは、“運動あそび” を楽しく続けてもらうこと。難しいことではなく、たとえば大人の歩くペースに子どもがどれだけついてこられるかをみて、ついてこられるようゲームにしてしまうのもいいと思います。おうちで簡単にできるものもたくさんあるので、ぜひチャレンジしてみてください。

家でできる“運動あそび”

起きあがりこぼし

寝転んだ状態で足をあげ、反動をつけて起き上がる。力を入れるタイミングがポイント。

足じゃんけん

ジャンプしながら足でグーチョキパー。スムーズにできたら、手の動きも入れてみて。手をたたきながら、左右の手を交互にお腹にタッチ!

牛乳パックジャンプ

牛乳パックを数個並べて連続ジャンプ!飛び越えるときに、手や頭を叩きながら、ゴリラのマネをしながらなど、楽しくレベルアップしていく。

よしたに運動遊びクラブ
電:090-3788-3425
LINE:@b-wings.aki

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