20歳が過去最少8665人 和歌山県、23年の式典

和歌山県内成人式対象者数の推移

 2023年に和歌山県内の市町村などが主催する20歳を祝う式典への参加対象者は、8665(男4431、女4234)人で、前年より493人減ることが県の調べで分かった。統計が残る1983年以降で最少となる。「成人式」という式典名については、今年4月に成年年齢が20歳から18歳に引き下げられたことを受け「二十歳を祝う式典」「二十歳の集い」などに変更する市町村が多い。

 式典の参加対象者は、県内全市町村が従来通り式典の開催年度に20歳を迎える人(02年4月2日~03年4月1日生まれ)としている。古座川町と太地町は8月に開催するため、対象者は03年4月2日~04年4月1日生まれとなる。

 県によると、式典への参加対象者が最も多かったのは1995年の1万5979人。その後は減少傾向で2016年に初めて1万人を割った。17年は1万人を超えたが、18年からは毎年1万人を割っている。

 県内30市町村で参加対象者が前年より減るのは20市町。印南町以南の12市町村では6市町で減少した。減るのは新宮市220人(前年比11人減)、白浜町205人(29人減)、すさみ町22人(5人減)、那智勝浦町125人(17人減)、古座川町10人(2人減)、串本町119人(20人減)。

 増えるのは、田辺市622人(2人増)、印南町93人(26人増)、みなべ町166人(19人増)、上富田町170人(12人増)、太地町36人(9人増)。北山村は1人で前年から増減なし。

■各地で20歳祝う式典

 印南町以南の式典日程は次の通り。田辺市の大塔地域、芳養町、本宮町は、それぞれ独自の成人式も実施する。

 1月3日=上富田町、すさみ町、那智勝浦町、北山村、串本町、田辺市大塔地域▽1月4日=みなべ町、白浜町、新宮市▽1月8日=印南町、田辺市、同市芳養町▽8月13日=田辺市本宮町▽8月15日=古座川町、太地町

 串本町は1月3日、新型コロナウイルスの影響で開催できなかった21年の成人式の対象者向けの式典も別に開く。

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