食用油、1.8倍に値上がり 小麦粉21%、缶ビール8%

取材に応じるスーパー「アキダイ」の秋葉弘道社長=22日、東京都練馬区

 食用油のスーパーでの全国平均価格が、この2年で約1.8倍に上昇したことが26日分かった。小麦粉は21%、缶ビールは8%上がった。ロシアのウクライナ侵攻や円安進行の影響で原材料価格が高騰し、メーカーによる価格の引き上げが続いている。人件費や光熱費を減らして店頭価格を抑えてきた小売店も経費削減が限界に達し、価格転嫁に追い込まれた。購入頻度が高い食品の値上がりで、家計の負担感も増している。

 帝国データバンクの集計では、2022年に主要メーカーが値上げした食品は計2万品目を超えた。23年も7千品目を超える食品の値上げが予定されており、負担感は一段と強まりそうだ。

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