2023年は記録的な値上げラッシュか 既に7000品目以上の値上げが決まる

2022年は記録的な値上げの1年となりました。2023年も春にかけて既に7000品目以上の値上げが決まっていて、2022年以上の値上げラッシュとなりそうです。

帝国データバンクによりますと、2022年の食品の値上げ品目は2万品目を超え、平均値上げ率は14%となりました。

帝国データバンク仙台支店紺野啓二部長補佐「原材料費の値上げ、ウクライナ紛争に伴う原油高、そして急激な円安が重なって夏から秋にかけて食品の値上げが目立った。バブル崩壊以降最も値上げがりが目立った記録的な値上げラッシュの年だったと言えると思います」

値上げラッシュは年が明けても続く見込みです。2023年1月から4月に値上げが予定される食品は約7200品目で、2022年の同じ時期と比べて約1.5倍に増えています。

品目別では、冷凍食品や缶詰などの加工食品が約3800品目と全体の半分を占めていて、平均19%の値上げとなります。

このほか、菓子やパンなどでは価格を変えずサイズや量を少なくする実質値上げも目立ちます。

帝国データバンク仙台支店紺野啓二部長補佐「お菓子とか頻繁に手に取るものですし手軽な商品なので、消費者も価格に敏感なので少しでも高いと買わないということになりますので、価格を変えずに内容を減らすということで実質的な値上げという形を取る」

2023年の値上げ率の平均は現時点で18%に達し、2022年の14%を上回っています。

帝国データバンク仙台支店紺野啓二部長補佐「原材料価格も原油も高止まりしている、電気料金とか経費も掛かっている、人手不足もあるというところで収益性を保つために再値上げですとか、2023年も続くかなと思っています」

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