「宮崎県知事選挙2022 投票マッチング」利用者の結果を分析! 最も重視された政策は?多く利用した年代は?

宮崎県知事選挙2022 投票マッチング

12月25日に投開票が行われた宮崎県知事選挙では現職の河野俊嗣氏が4期目の当選を果たしました。選挙ドットコムはテレビ宮崎と共同で、自分の考えがどの候補者に近いかを調べられる「宮崎県知事選挙2022 投票マッチング」を12月8日にリリースし、約1万人の方にご利用いただきました。

今回、選挙ドットコムは12月26日時点での利用状況を集計し、投票マッチング利用者の年代別の割合や、利用者が重視していた政策などを取りまとめ、結果を分析しました。

利用者の性別、年代別の割合は?

まず利用者の性別を調べてみると、男性が45.5%、女性が49.7%でした。「その他」が0.4%、「回答しない」を選択した人は4.4%でした。

次に、利用者の年代を調べてみると、40代が24.9%、30代が24.8%で約半数を占めました。次いで、18歳~29歳が20.6%、50代が16.5%と続く結果となり、30代以下が全体の約5割、40代以下で見ると全体の約4分の3を占めることになります。

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利用者の投票頻度や居住する自治体は?

投票頻度については、「必ず投票に行っている」が62.8%と、いつも投票している層が多く利用していることがわかります。「たまに投票に行く」は24.6%、「投票に行っていない」は12.6%でした。

宮崎県内の利用者がお住まいの自治体を調べてみると、最も多かったのは宮崎市、2番目が都城市で、それぞれ県内の自治体の人口と同じ順位でした。

また、普段支持している政党を聞く設問で最も多かった回答は「支持する政党はない」で74.1%にのぼりました。今回の投票マッチングは、いつも投票に行っている若い世代の無党派層に多く利用されたといえます。

利用者が重視していた政策は?どの候補者に多くマッチした?

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投票マッチングでは、20の設問のテーマから重視する項目を3つ選ぶ設問があります。上位に入った項目として、「県内の最低賃金引上げ」がトップとなりました。県は今年10月、最低賃金を過去最大の32円引き上げて時給853円としましたが、全国平均を下回っています。

次いで「子どもの医療費無償化」、3位は「新型コロナ第8波対策」、4位は「新型コロナの感染症法上の位置づけ」と続きました。5位には九州地方の南北を結ぶ路線として計画されているものの事業化のめどが立っていない「東九州新幹線の整備」が続きました。

利用者がマッチした候補者の割合は、選挙で次点だった東国原英夫氏が最多の49.4%、当選した河野俊嗣氏は42.6%でした。新人のスーパークレイジー君は8.0%でした。

重視する項目に男女差はある?最低賃金の引き上げに関心が高かった世代は?

最後にクロス集計の結果を紹介します。宮崎県在住の利用者が重視する項目に男女で違いがあるかを比較しました。男女とも1位は「県内の最低賃金引上げ」で、約4割が重視する項目に挙げました。2位と3位には「子どもの医療費無償化」と「新型コロナ『第8波』対策」が入り、全体の順位と同じ項目となりました。

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上位10位のうち、男女でランクインする項目が異なったのは、男性10位の「地域公共交通の維持」、女性9位の「県庁の女性活躍」のみでした。

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最も関心が高かった「県内の最低賃金引上げ」の設問は、全体の44.8%が「賛成」、20.3%が「やや賛成」と合わせて約65%に達し、一方の「反対」「やや反対」は16.5%で、引上げに賛同する意見が多数を示しました。

一方で、年代別に比較すると賛否の割合には差がありました。30代の利用者の割合を見ると、「賛成」が51.9%、「やや賛成」が18.4%となり、「反対」と「やや反対」を大きく上回りました。一方で、50代の利用者を見ると、「賛成」と「やや賛成」の合計が53.0%。「反対」と「やや反対」を合わせた21.5%を上回ってはいますが、30代ほど大きな差にはなっていません。若年層の方が圧倒的に「賛成」を占める傾向を示していました。

選挙ドットコムでは、今後も地方選挙や国政選挙での投票マッチングの実施を計画しています。

性別や地域、年代によって重視している政策や考え方が異なることは珍しくありません。自分の考え方はどの候補者の政策に近いのか、各候補者がどのような考えを持っているのかを知るために、ぜひ投票マッチングを利用してみてください。

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