キヤノン、20年ぶりベア 全社員7千円、物価高対応

 キヤノンが来年1月、全社員約2万5千人の賃金を一律7千円底上げする事実上のベースアップ(ベア)を実施することが26日、分かった。ベアは2003年以来、20年ぶりとなる。物価高が今後も続くとみて、賃上げで対応する。

 ベアの対象は執行役員以上を除く全社員。キヤノンは社員の職務や実績に応じて賃金を決める制度を導入しているが、今回は「特別昇給」により一律7千円底上げする。これに例年の平均7千円弱の「業績昇給」を合わせると、来年1月は平均3.8%の賃上げとなる。国内グループ二十数社でも、ベアや一時金といった方法で物価高に対応する。

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