オリンピックでは常に金メダルを獲得し、日本スポーツ界の重要な役割を果たしているレスリングだが、レスリングをベースに他の競技や分野へ進み、活躍している人も少なくない。どんな分野に進んでも、この競技への思いを持って活躍してくれるのなら、それは“レスリング界の誇り”であり、“レスリング・ファミリー”だ。
2023年新春は、小学生時代にレスリングに取り組み、別のスポーツで飛躍した女子アスリート2人の対談をお届けします。石川・岩井塾で柔道に親しみ、2012年ロンドン・オリンピックで金メダルを取った松本薫さんと、茨城・だっぺクラブでレスリングに取り組み、全国少年少女選手権4度優勝の実績をもってプロゴルフの道へ進んだ岡村優さん。レスリングの思い出を振り返りつつ、柔道やゴルフを通じての人生を話し合ってもらいました。
▲小学校時代にレスリングをやっていた松本薫さん（左）と岡村優さん＝撮影・保高幸子
柔道教室だった岩井塾は、練習の一環としてレスリングにも取り組むクラブであり、松本さんは全国少年少女レスリング選手権に出場して入賞の経験を持ちます。「世界で勝つには、普通じゃダメだと思っていました。才能のない選手が普通にやっていては勝てるわけない、普通以外のことをやらないと勝てないと思ったので、普通でないことは何かな、と思って行動しました」という姿勢で、オリンピックの頂点に輝きました。
岡村さんは日本のみならず、中国ツアー（CLPGA）、台湾ツアー（TLPGA）にも参加する伸びしろ十分の選手。「よく『体幹が強いね』と言われますけど、それもレスリングで鍛えたからだと思います。レスリングあっての今だと思っています」と、レスリングへの思いを忘れていません。
２人の熱きメッセージにご期待ください。
