マリオ・アンドレッティ、F1参戦が実現した際に起用したいドライバーを挙げる「少なくともアメリカ人をひとり入れたい」

 アンドレッティ・グローバルは今もF1グリッドの座を狙っている。F1参戦の希望が叶った場合に備え、マリオ・アンドレッティはすでにチームを牽引してほしいドライバーの明確なリストを考えているという。

 アンドレッティ家のF1への試みについて、FIAやF1からはほとんど情報が出てこないが、チームオーナーのマイケル・アンドレッティはFIAからF1エントリーを認められることを前提に計画を進め、取り組んでいるところだ。先週には、アンドレッティ・グローバルの最新鋭のファクトリーがインディアナ州フィッシャーズで着工した。このキャンパスは同社のレース活動のすべての拠点となる予定で、F1もそのなかに含まれることが期待されている。

 マイケル・アンドレッティは、F1参戦を確保するために「毎日働きかけている」と語り、彼のチームの承認または却下がわかるのは数週間後だろうと述べた。そして『SoyMotor』に話すなかで、うまくいけばチームに加わる可能性のあるドライバーのリストがあり、そのトップには、おなじみの名前が載っていることを明かした。それは2017年のインディ500にアンドレッティから参戦したフェルナンド・アロンソだ。

「もちろん可能性は十分にある」と1978年のF1世界チャンピオンであるアンドレッティは語った。

「彼の経験は計り知れず、我々にとって素晴らしいものになるだろう。この可能性を検討していく」

「彼はレースを続けたいと思っているし、今も全盛期にあると思う」

2022年F1アブダビテスト フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

 リストの2番目にいるのは予想通り、マイケル・アンドレッティが1年前にザウバーの買収に成功していたら、今年グリッドに加わることができたはずのアメリカ人の名前だった。

「99%、チームに加わるだろうドライバーのひとりはコルトン・ハータだ。だが彼にはより経験のあるチームメイトが必要だろう」

「これでチームの完成度はより高まるだろう。これが計画の一環として現在話し合われていることだ」

「主な目標は、経験豊富なドライバーと、才能ある新人を組み合わせ、さらにチームに少なくともひとりのアメリカ人ドライバーを入れることだ」

マクラーレンF1のテストに参加したコルトン・ハータ

 アンドレッティ一族は、FIAがモータースポーツのエリートへの仲間入りを認めてくれることを祈り、期待している。だが、彼らのチームを追加するのは価値あることだと思われるものの、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリの直近の意思表示は、その権限による全面拒否を示している。

「現在のF1の状況では、F1の価値を高めるためのステップにおいて量は問題になっていない」と今年の夏にドメニカリは語った。

「F1について話をしているのだから、我々は賢明になる必要がある。我々が必要としているのは、大きな力を持ち、かなりの長期間にわたって完全にコミットできる団体、チーム、もしくはマニュファクチャラーなのだ」

「だが私が今日言った通り、正直なところF1というスポーツに大きな利益をもたらすために彼らを追加する必要があるとは思わない」

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