東映チャンネルで没後20年の深作欣二監督を総力特集!「仁義なき戦い」などを1~9月に一挙放送

実話を基に実録路線を切り開いた「仁義なき戦い」などのアウトロー作品をはじめ、時代劇、文芸、SFなどジャンルを問わず多くの傑作を生み出した映画監督・深作欣二。2023年は深作監督の没後20年を迎え、1973年の「仁義なき戦い」公開から50年のメモリアルイヤーとなる。そこで、東映チャンネルでは1月から9カ月間にわたり、深作監督作品51本を放送。さまざまな傑作が堪能できる大特集だ。

1~3月までは、「アウトローの祝祭」というテーマの下、代名詞ともいえるアウトロー系20作品を一挙におくる。1月は、菅原文太主演の「仁義なき戦い」シリーズ第1作、第2作「仁義なき戦い 広島死闘篇」(73年)、第3作「仁義なき戦い 代理戦争」(同年)、そして、同じく菅原主演で警察とヤクザの癒着関係を描く「県警対組織暴力」(75年)を、いずれも4Kリマスター版で届ける。また、渡哲也の東映初主演作「仁義の墓場」(同年)、その続編的作品「やくざの墓場 くちなしの花」(76年)、深作監督による実録路線最終作「北陸代理戦争」(77年)と「深作欣二特番」も放送。

続く2月は、シリーズ第4作「仁義なき戦い 頂上作戦」(74年)、第5作「仁義なき戦い 完結篇」(同年)の4Kリマスター版と、「現代やくざ 人斬り与太」「人斬り与太 狂犬三兄弟」(72年)、「博徒外人部隊」(71年)、「日本暴力団 組長」(69年)を放送。72年に公開された「現代やくざ 人斬り与太」は、深作監督が初めて手掛けた菅原主演作品で、深作&菅原コンビによる「仁義なき戦い」シリーズにつながった作品だ。また、69年公開の「日本暴力団組長」も任俠道に命を懸ける男たちの生きざまをリアルタッチで描き、実録路線の先駆けに位置づけられている。

3月は、「仁義なき戦い」5部作の後を受け、深作&菅原コンビで製作された「新仁義なき戦い」(74年)、「新仁義なき戦い 組長の首」(75年)、「新仁義なき戦い 組長最後の日」(76年)の3部作を放送。前5部作は実際にあった暴力団の抗争を題材とした群像活劇だったが、新3部作はリアルタッチを基調としながら、個々の人物像をより深く掘り下げている。ほか、前5部作の第1~4作を3時間44分に再編集した「仁義なき戦い 総集篇」(80年)、鶴田浩二主演「博徒シリーズ」第6作であり、深作監督が初めて同シリーズを手掛けた「博徒解散式」(68年)、梅宮辰夫主演「血染の代紋」(70年)もおくる。

「時代を読み、時代を変える」がテーマの4月は、中学生同士の殺し合いを描いた衝撃作「バトル・ロワイアル 4Kリマスター版」(99年)、その続編で、深作健太監督との共作で、遺作となった再編集版「バトル・ロワイアルⅡ 特別篇 REVENGE」(03年・05年)、「スター・ウォーズ」と同年に日本公開した「宇宙からのメッセージ」(78年)など、映画界に大きな影響を与えた6作品を放送する。

そして、5月は「盟友 千葉真一と」というテーマで、千葉真一とタッグを組んだ作品を特集。深作監督が初めてメガホンをとった作品であり、千葉の初主演映画でもある「風来坊探偵 赤い谷の惨劇」(61年)は、当時20代前半の千葉のアクションが見もの。そのほか、軽妙なユーモアが光る「ファンキーハットの快男児」(同年)、千葉が当たり役の柳生十兵衛を演じた「魔界転生(1981)」(81年)など計6作品を届ける予定だ。

また、TVガイドWebでは、深作監督の息子・深作健太氏が“父・深作欣二”の素顔と魅力を語るインタビューも掲載中。

【番組情報】

映画「仁義なき戦い 4Kリマスター版」[R15+]
東映チャンネル
1月1日 午後6:00~8:00
1月13日 午後6:00~8:00
1月22日 午後2:00~4:00

映画「仁義なき戦い 広島死闘篇4Kリマスター版」
東映チャンネル
1月1日 午後8:00~10:00
1月13日 午後8:00~10:00
1月22日 午後4:00~6:00

映画「仁義の墓場」
東映チャンネル
1月11日 午後1:00~3:00
1月22日 午後8:00~9:50
1月27日 午後1:00~3:00

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