来年度予算「未来を切り拓くための予算」と総理

 政府は一般会計総額114兆3812億円となる過去最大規模の来年度予算案を閣議決定した。前年度当初予算比で6兆7848億円の大幅増額となった。

 岸田文雄総理は予算案について、政府与党政策懇談会で「わが国の未来を切り拓くための予算だ」と説明。特に外交・防衛に関して「防衛力整備計画の下、裏付けとなる財源と併せ、対象経費を27パーセント、契約ベースで156パーセント増加し、防衛力の抜本的強化を進めていく」と説明。敵基地攻撃能力(反撃能力)保有のために米国製の巡航ミサイル「トマホーク」を取得する費用2113億円、弾薬確保に8283億円を計上した。

 また外交面では来年5月広島で開催する「先進7か国首脳会議(G7広島サミット)や日本ASEAN(東南アジア諸国連合)友好協力50周年等を見据え、機動的で力強い新時代リアリズム外交を展開するための予算を計上した」と語った。

 G7広島サミットに関して海上保安庁はテロ対策に防弾、防刃機能のある救命胴衣や不信ドローンへの電波妨害装置など6億5000万円を充てた。外務省もG7広島サミット関連経費に170億8000万円を充てている。(編集担当:森高龍二)

政府は一般会計総額114兆3812億円となる過去最大規模の来年度予算案を閣議決定した

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