「水鳥の楽園」の12羽を処分…東武動物公園で高病原性鳥インフル、3羽の陽性確定 園内に鳥類350羽

看板で臨時休園を告げる東武動物公園

 埼玉県は26日、22日に公表した東武動物公園(宮代町)の鳥インフルエンザ疑い事例について、高病原性鳥インフルエンザ陽性と判明したと発表した。

 県生活衛生課によると、21日に同園で飼養されていたヘビクイワシ1羽、コブハクチョウ2羽、計3羽が死亡するなどしており、同園が簡易検査を行いそのうちの2羽の陽性が判明。3検体を国立環境研究所(茨城県つくば市)で検査したところ、3検体とも高病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)陽性と判明した。

 同園では24日までにさらにコブハクチョウ3羽が死亡し、そのうち1羽が簡易検査で陽性と判明。県によると、「水鳥の楽園」で飼養していたコブハクチョウ、エジプトガン、カナダガン、コクチョウ計12羽を25日までに、自主的に処分した。他の展示施設の鳥は隔離が行われている。

 同園では約40種約350羽の鳥類を飼養しており、現在臨時休園中。県は引き続き同園と協議し、施設の消毒や野鳥の入り込み防止など、防疫措置の徹底について指導や協力を実施するという。

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