年末年始に臨時の発熱外来 和歌山市内に設置、検査キット配布も

 和歌山県は26日、新型コロナウイルスの感染が拡大していることから、30日から来年1月3日まで、和歌山市西田井の誠佑記念病院駐車場に臨時のドライブスルー方式の発熱外来を設置するとともに、無料で検査キットを配布すると発表した。

 外来診療機能の強化のためで、感染者数が最も多い和歌山市内に設ける。

 発熱外来の対象者は新型コロナが疑われる軽い症状がある15~64歳で、車で来場できる人。妊娠している人は除く。期間中の午前9時半~午後1時半に開く。検査(コロナとインフルエンザ同時検査)、診断、処方、調剤まで実施する。

 費用は医療機関受診と同様、一部自己負担となる。処方できる薬は原則、解熱鎮痛剤で、期間中約千回分(1人3回分)を用意している。定員は1日60人。

 希望者は前日午前9時~当日午前7時に、県ホームページに記載するQRコードをスマートフォンなどで読み込んで申し込む。電話などでは受け付けない。

 また、軽微な症状がある人や、濃厚接触者で無症状の人を対象に、同じ期間の午後2時~4時、同病院駐車場で、コロナ抗原定性検査キットを無料で配布する。配布数は1日当たり500キットを用意している。原則本人分のみだが、家族を含めて5キットまで受け取ることができる。なくなり次第終了する。事前申し込みは不要。

 対象外で症状がある人は医療機関の受診を求めている。県が県内の医療機関に依頼している土曜午後や休日の診療体制確保について、協力機関は当初より40機関増えて計159機関となった。2月12日まで。12月30日は70機関、31日は45機関、1月1日は43機関、2日は49機関、3日は48機関が対応する。

 県福祉保健部の野尻孝子技監は「年末年始は人の動きが激しくなるので、年明けに急激な増加につながる恐れがある。感染しない、感染させない行動を徹底してほしい。症状が出た場合に備え、あらかじめ家庭でも準備をしてほしい」と呼びかけた。

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