大人数や長時間の集まり「控えて」 デニー知事、年末年始のコロナ対策呼び掛け 

 沖縄県の玉城デニー知事は27日午後、記者会見を開き、年末年始の新型コロナウイルスの感染対策と救急医療の適正利用などを県民に呼び掛けた。県内では年始に感染流行の波がきていることを踏まえ、玉城知事は「多くの人が集まる会食は特に感染リスクが高まる。参加前の体調管理を十分に行い、事前に検査で陰性確認を徹底してほしい」と述べ、大人数や長時間の集まりをできるだけ控えるよう求めた。
 県内では先週、2日連続で新規陽性者数が千人を超え、増加傾向が続いている。知事によると、27日の新規陽性者数は1237人に上り、病床使用率も35%と、医療への負荷が徐々に高まっている。
 全国的にも感染拡大が続いており、玉城知事は「県外でも新規陽性者数が増加傾向にあり、沖縄へも影響するのではないかと懸念している」と感染対策の徹底を求めた。年末年始は多くの医療機関が休診し、救急外来に患者が殺到することも予想されるため、軽症の場合や検査目的での救急病院の受診を控え、適正な利用も求めた。
 県は31日~1月3日の間、診療できる発熱外来医療機関のリストを作成し、県のホームページで公開する。

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