今年も残りわずかとなり、新年の玄関などに飾るしめ飾りの出荷作業が栃木県内でも最終盤を迎えている。
正月飾りを扱う「秀〆(ひでしめ)」(本社・長野県飯田市)は、塩谷町田所の塩谷工場などで全国各地のしめ飾りを製造する。ダイダイやユズリハなどが縁起物の定番だが、関西地方は関東地方に比べて飾り付けがシンプルだったり、地域によってしめ縄の形が違ったり、各地でさまざまな特徴があるという。既製品も含め、500種類300万個以上を出荷する。
塩谷工場では27日も、従業員らがしめ縄に縁起物を丁寧に飾り付ける作業などに当たり、箱詰めされた製品がずらりと並んだ。同社の伊藤慎太郎(いとうしんたろう)専務(37)は「良い新年を迎えられるようにという思いを込めて作っている。大切に飾ってほしい」と話した。