「福袋」準備進む 県内商業施設 天満屋岡山店は28日から販売

福袋の袋詰めをする天満屋岡山店の従業員

 天満屋岡山店(岡山市北区表町)で27日、福袋の準備作業が行われた。新型コロナウイルス対策で、昨年に続き28日から店頭で販売し、初売りでの混雑緩和を図る。岡山県内の他の商業施設でも年内に前倒しをする傾向が続く一方、初売りに合わせた発売に戻す店もある。

 同店は衣類や生活雑貨が入った福袋約1万5千個を用意。28日から7階催場で即売するほか、今月1日からインターネットなどで受け付けた予約客に引き渡す。初売りの1月2日には約9千個を全館に並べる予定。

 体験型もあり、同社女子陸上部の指導者の助言を受けながら同市・犬島を巡るウオーキングツアーや、来年9月に開館する新市民会館「岡山芸術創造劇場ハレノワ」(同市北区表町)のこけら落とし公演の招待券などを抽選販売する。

 この日、7階催場で担当者が福袋の袋詰めをし、商品棚に陳列していった。同店は「年内からの販売は3年連続で定着しつつある。人出の分散を図っているので、ゆっくり買い物を楽しんでほしい」とする。

 岡山高島屋(同本町)は年内販売は昨年に続いて行わず、初売りの1月2日から福袋約5千個を扱う。ウィズコロナの定着で外出機会が増えているのを受け、笠岡市のシェアアトリエ「海の校舎」(同市大島中)で革小物の制作などが体験できるワークショップや、県出身のプロゴルファー・東浩子選手らとラウンドができる抽選販売の福袋などをそろえる。

 年末年始が無休の大型商業施設では、昨年は年内から扱っていたイオンモール岡山(岡山市北区下石井)が一部を除いて元日から本格的に店頭で売り出す。三井アウトレットパーク倉敷(倉敷市寿町)は年内と年明けに分散、既に販売中のイオンモール津山(津山市河辺)は福袋の中身が見える商品を充実させている。

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