鹿児島県出水市の青果物販売加工会社「毛利商店」が、10年以上にわたって中国産のゴボウを青森県産や宮崎県産と偽って販売していたとみられることが27日、複数の取引先への取材で分かった。同社は「コストの面から(偽装に)手を染めてしまった」と釈明したという。
2010年から取引をしている北九州市の青果会社によると、今月21日に毛利商店から「農林水産省の抜き打ち検査で産地偽装が確認された」と連絡があり、22日に男性社長が謝罪に訪れた。中国産のゴボウは泥がついた状態だと輸入できないが、偽装が発覚しないよう泥を付けて出荷していたと説明した。