「わかったのは組合の体質そのものにある」焼津・冷凍カツオ盗事件で第三者委が報告書 犯行の背景にコンプライアンス軽視

冷凍カツオの窃盗事件を受け、焼津漁協(静岡県焼津市)が設置した「第三者委員会」が事件について調査した報告書を漁協側に提出しました。委員が指摘したのは、犯行の背景にある「コンプライアンスの軽視」です。

焼津漁港で起きた冷凍カツオの窃盗事件では、複数の漁協職員が犯行に加担していたことが明らかになっていて、漁協は事件の調査・検証を行うため、2022年9月、「第三者委員会」を設置しました。

12月27日開かれた漁協の理事会で「第三者委員会」は報告書を橋ケ谷長生組合長に提出しました。

<第三者委委員長 前田俊房弁護士>

「わかったのは、この組合の体質そのものにある。法令業務規程等の順守に甘かったことが背景にあった」

今回の報告書で、事件の原因のひとつとしてあげられたのが「漁協全体のコンプライアンス軽視」でした。さらに、幹部を含む組織全体の緩みを指摘、漁協の組織改善に向けた提言も盛り込んだということです。

漁協は2023年1月上旬に報告書を県に提出し、ホームページで内容を公開する方針です。

© 静岡放送株式会社