こたつで温まり、ツルン 冬の風物詩 水ようかん 製造、販売が最盛期 上越市

 北陸地方の冬の風物詩、水ようかんの製造、販売が上越市内の菓子店でも最盛期を迎えている。同市本町4の竹内泰祥堂でも、店頭に並べられた水ようかんを求める客が次々訪れている。

ショーケースに次々と並べられていく水ようかん。水分多め、滑らかな口当たりが人気という(27日、上越市の竹内泰祥堂で)

 製法はずっと変わらず、小豆と砂糖、寒天を基本材料とし、川渡餅が終わる頃から2月末まで製造。同店では3本入りと5本入りを1パックとして、期間中は1000パック以上売れるという。
 この時季に作る水ようかんは時間をかけて豆を炊くなど、夏のものより水分多めに仕上げる。専務取締役の竹内孝子さんは「こたつで温まりながら、ツルンと冷たい水ようかんを味わうのがおいしい」と話す。
 今年は物価高の影響もあり、1本当たり7円の値上げとなったが、売れ行きは好調。予約や遠方からの注文も入っているという。「コロナ禍で帰省できなかった人たちが、帰ってこられるからでは。3年前が一番厳しかった」と竹内さんは振り返り、「ふるさとの味を楽しんでほしい」と願った。

© 株式会社上越タイムス社