GDO編集部が選ぶ2022年ゴルフ10大ニュース(国内男子編)

国内男子ツアーの10大ニュースを振り返ります

2022年にGDOが配信した全ての記事から、編集部が国内男子ゴルフの10大ニュースを選出。ツアーを彩ったホットな話題を振り返ります。

10位:大西魁斗、桂川有人がツアー初優勝

桂川有人が待望のツアー初優勝(撮影/大澤進二)

4月「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」で桂川有人、9月「フジサンケイクラシック」では大西魁斗がツアー初優勝を挙げました。

優勝者や賞金ランキング上位者らが出場する12月の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」には桂川、大西に加えて蝉川泰果、河本力が出場、若手の台頭を見せつけました。

9位:谷原秀人が史上6人目の最終戦連覇

史上6人目の大会連覇を達成(撮影/中野義昌)

12月「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で選手会長の谷原秀人が4打差5位から出て「65」をマークし、通算12アンダーで逆転優勝を飾りました。

ツアー通算17勝目は大会史上6人目の連覇達成で今季の国内ツアー最終戦を締めくくりました。

8位:アマ世界1位の中島啓太がプロ転向

プロデビュー戦は48位(撮影/中野義昌)

世界アマチュアランキング1位の中島啓太が9月12日にプロ転向を宣言しました。2018年「アジア大会」の日本代表として、団体・個人で金メダル。20年には同ランキングで1位に輝いていました。

21年「パナソニックオープン」では史上5人目のアマ優勝。同年の「アジアアマ」では松山英樹、金谷拓実に続く日本勢3人目の優勝を果たしました。デビュー戦となった22年「パナソニックオープン」で連覇はならず、48位で終えました。

7位:三井住友VISA太平洋マスターズで全日入場無料

石川遼のショットを見守るギャラリー(撮影/田辺安啓(JJ))

11月の静岡・太平洋C御殿場コースで開催された「三井住友VISA太平洋マスターズ」は全日入場無料で開催されました。

1973年の第1回大会から50年以上の歴史を誇る伝統のトーナメントでは異例。ギャラリー数は4日間合計2万6702人と前年の8998人の約2.96倍を記録しました。

優勝した石川遼も「本当にモチベーションになった。気持ちも変わる。パッティングの集中力も上がった」と感謝しました。

6位:ルーキー河本力が2勝 史上3人目のシーズン複数回V

史上3人目のルーキーシーズン複数回V(撮影/松本朝子)

河本力が10月「バンテリン東海クラシック」で4打差を逆転、8月「KBCオーガスタ」以来となるツアー2勝目を挙げました。

ルーキーとしては2013年の松山英樹、20-21年シーズンの金谷拓実に次いで、史上3人目の年間複数回優勝(詳細な記録の残る1985年以降)を達成しました。

5位:日本生活28年のマークセンがシニア6連勝

前人未到の6連勝をマークした

タイのプラヤド・マークセンが9月「日本シニアオープン」から11月「コスモヘルスカップ シニア」まで、前人未到の6連勝を達成しました。シニアツアー通算21勝目で室田淳の20勝を抜いて、最多優勝記録も更新しました。

4年ぶり4度目の賞金王も獲得。日本生活28年目の56歳は「タイの暑さが嫌いになりました。日本のほうが自分のコンディションも良い」と話しました。

4位:石川遼が3年ぶり18勝目 プレーオフ制す

3年ぶりツアー18勝目をあげた(撮影/中野義昌)

石川遼が11月「三井住友VISA太平洋マスターズ」で3年ぶりに優勝、ツアー18勝目を挙げました。通算8アンダーで並んだ星野陸也とのプレーオフを2ホール目で制しました。

2017年秋にPGAツアーの出場権を喪失して、日本ツアーに復帰。19年に3勝を挙げて賞金ランキング3位で終えましたが、2020年の春先から大幅なスイング改造に着手していました。「全ては結果を出すために、いろんなことに取り組んできた」と天を見上げました。

3位:世界ランク新システム始動 日本ツアーのポイント“半減”

JGTOの青木功会長(撮影/中野義昌)

男子世界ランキングの算出方法が8月14日から新システムに切り替わりました。最初の試合となった「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」を制した岩田寛に加算されたポイントはこれまでの“半減”となる7.61922ptでした。

新システムでは、これまで設定されていた各国トップツアーの優勝者に与えられる最低ポイント(日本は16pt)が撤廃。選手の強さや各大会でのスコアなどに基づいて決定されるため、米ツアーとのポイント差は大きくなりました。ランキングを足掛かりに海外進出を目指す選手には厳しい条件となりました。

2位:比嘉一貴が初めての賞金王

初めての賞金タイトルを手にした(撮影/中野義昌)

2022年シーズンは4勝を挙げた比嘉一貴が初の賞金王に輝きました。4月「関西オープン」でシーズン初優勝を果たすなど勝利を積み重ね、11月「ダンロップフェニックス」で4勝目。158cmと小柄ながら、平均ストロークは全体2位の70.123で安定したプレーを見せました。

1位:蝉川泰果が95年ぶり日本OPアマチュアV 史上初のツアー2勝目

95年ぶりの快挙を成し遂げた(撮影/中野義昌)

東北福祉大4年の蝉川泰果がアマチュアとして赤星六郎(第1回 1927年)以来、95年ぶりに「日本オープン」(10月)制覇を成し遂げました。9月「パナソニックオープン」でツアー史上6人目のアマ優勝を飾っており、アマとして初めて2勝を達成しました。

優勝インタビューでは「見てて面白いだったり、すごいプレーができるタイガー・ウッズみたいな選手になりたい」と抱負。10月31日にプロ転向を果たしました。

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