レンジャーズがイオバルディと2年3400万ドルで合意 強力先発陣に

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レンジャーズはレッドソックスからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕ネイサン・イオバルディと2年3400万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。3年目の契約は成績に応じたベスティング・オプション(条件を満たせばオプションが保証される)となっているほか、出来高も盛り込まれているようだ。レンジャーズは今オフ、ジェイコブ・デグロムらを獲得しており、強力な先発ローテーションが完成した。

現在32歳のイオバルディは、今季レッドソックスで20試合に先発して109回1/3を投げ、6勝3敗、防御率3.87、103奪三振を記録。メジャータイ記録の1イニング5被本塁打を喫するなど一発病が目立ち、故障にも悩まされたが、与四球率1.65と安定した制球力は今季も健在だった(与四球率は3年連続で1個台)。2021年には32先発で182回1/3を投げてキャリア2度目の規定投球回をクリアし、11勝9敗、防御率3.75、195奪三振をマーク。この年は自身初のオールスター・ゲームにも選出されており、故障さえなければ先発2番手クラスの働きを期待できる投手だ。

イオバルディはレッドソックスからのクオリファイング・オファーを拒否しており、レンジャーズは来年のドラフト指名権を喪失する。デグロムを獲得したときに、すでに2番目に高い順位の指名権と国際ボーナスマネー50万ドルを手放しているレンジャーズだが、イオバルディ獲得により、さらに3番目に高い順位の指名権と国際ボーナスマネー50万ドルを失うことになった。

レンジャーズは今オフ、FA市場でデグロムとアンドリュー・ヒーニー、ブレーブスとのトレードでジェイク・オドリッジを獲得し、マーティン・ペレスはクオリファイング・オファーを受諾して残留。昨オフに獲得したジョン・グレイもおり、イオバルディの加入によって、デグロム、ペレス、グレイ、イオバルディ、ヒーニー、オドリッジと強力な先発ローテーションが完成することになった。同地区のエンゼルスにとっても厄介な相手となりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.