メッツとコレアは交渉継続 契約成立の可能性は「55%」と地元記者

メッツはカルロス・コレアと12年3億1500万ドルの大型契約で合意したものの、正式契約前の身体検査で右足首の状態に不安があることが判明。代理人のスコット・ボラスを含めたコレア側との交渉を継続しているようだが、メジャーリーグ公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者によると、両者が解決策を見つけられるかどうかは不透明だという。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のマイク・プーマ記者は、メッツとコレアのあいだで契約が成立する可能性について「55%」と伝えている。

ツインズからフリーエージェント(FA)となったコレアは当初、ジャイアンツと13年3億5000万ドルで合意したことが報じられた。ところが、身体検査で右足首の状態に不安があることが判明し、入団会見が急遽延期に。その後、メッツとの契約合意が報じられたものの、メッツの身体検査をパスすることもできなかった。こうした状況のなか、他球団からのオファーも届いているようだが、現時点ではコレア側はメッツとの交渉を優先しているとみられる。

メッツとしては、事前に右足首の状態に不安があることが判明している以上、右足首の故障で長期離脱されてしまうリスクを回避したいというのが本音だろう。敏腕代理人として知られるボラスは以前、故障のリスクを抱えるJ・D・マルティネスとレッドソックスのあいだで5年1億1000万ドルの契約を成立させたことがあったが、このときはマルティネスが不安を抱えていた右足の故障で「60日以上離脱した場合」や「2年間で120日以上離脱した場合」などにレッドソックスが最後の2年分の契約を破棄できる条項が盛り込まれていた。

よって、コレアの場合も右足首の故障で長期離脱した場合にメッツが長期契約の後半部分を破棄できるような条項を盛り込むことで双方が妥協することになるかもしれない。プーマ記者によると、コレア側は契約年数(12年)や契約総額(3億1500万ドル)を変更することには前向きではないという。メッツ側のリスクを軽減するような条項を盛り込むことで決着するのか、今後の動向が注目される。

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