大掃除ができなくても、2〜3箇所やればOKな「中掃除」のススメ。部屋別お掃除のコツを解説

決して長いとはいえないお正月休み。ゆっくり休みたいところですが、周りの人は大掃除をしていると「やらなければならない」と気になるものではないでしょうか。気がかりなことがあると気分もスッキリしないものです。モヤモヤを払拭するためにも、大掃除ではなく「中掃除」をしてはいかがでしょうか。

今回は「ここだけやっておけば、あとは改めて後日やればいい」そんな中掃除のポイントをご紹介します。


足の踏み場もない汚部屋の人の中掃除

もしもあなたの家が散らかっていて足の踏み場もない、いわゆる汚部屋であるならば、やるべき中掃除は2箇所です。

まずは「玄関」。玄関を片付けましょう。玄関は狭い範囲なので、気が遠くなることもないでしょう。出ている靴は靴箱にしまう。そもそも履かない靴もあるかもしれません。ここは意を決して処分しましょう。とにかく玄関を整理していきます。最後に玄関のたたきを掃き掃除をして仕上げます。

玄関は外から帰ってきて最初に見る自分の家。玄関を片付けるだけでも気持ちよくなるものです。

そしてもう1箇所は「自分がいつも長く過ごしている部屋」の片付けです。掃除をしようと思わずに不要なものと必要なものを分ける作業をするだけでも、少しは足の踏み場もできてくるはずです。

その際におすすめしたいのは、不要なものは大きなゴミ袋をセットした段ボール箱に入れていくことです。ゴミ袋だけだと、捨てる物を入れる際にその都度、袋を開くという作業が発生します。これがあるだけで、面倒と感じてしまい手がなかなか進まないのです。段ボール箱になっていればポンポンと不要なものを入れていくことができ、作業が進みます。
以上のように汚部屋の方は2箇所だけ、しっかり仕上げることを目指しましょう。

部屋は片付いているけれど掃除をしていない人の中掃除

部屋はいちおう片付いているけれど、日頃完璧に掃除ができているとはいえない人の中掃除のポイントは、時間とともに厄介になる汚れがある場所だけやるということです。

「浴室」にカビが生えているようであれば、そのカビは時間の経過とともに広がっていきます。「トイレ」に尿石汚れが付着しているようであれば、それは時間の経過とともにガチガチに固まってしまいます。そして「キッチン」の油汚れも時間が経つと頑固になり、さらには汚れが汚れをよんで広がっていってしまうところです。

この3つの汚れだけ対処する中掃除をしていきましょう。

お風呂のカビを落とすには

カビの掃除をするときは、混ぜるな危険と書かれている塩素系のカビ取り剤を使うのが効果的です。その際に窓やドアを開けてしっかり換気をすること、手袋をすること、目を守るためにメガネなどをすることを徹底しましょう。

風呂掃除はとくに上から下へやっていくことが肝心です。目に見えるカビが生えているようであれば、まずは換気扇から掃除しましょう。電源が切れていることを確認してから、蓋がある換気扇ならば蓋を外して、カビ取りスプレーなどを使い綺麗に落とします。しっかり洗い、乾燥させてから元に戻します。

天井のカビには、柄の長いスポンジを利用すると便利です。スポンジにカビ取り剤をつけて拭いていきます。垂れてこないようにスポンジへのカビ取り剤のつけすぎには注意しましょう。

ドアのパッキンやタイルの目地のカビはスプレーよりもジェルタイプのものがおすすめです。カビは根が生えているものなので、ジェルタイプだとしっかり奥まで浸透させることができます。

トイレの尿石汚れを落とすには

尿石汚れがすでに固まってしまっているようであれば、100円ショップなどで売っている専用の硬めのスポンジを使いましょう。ただしガリガリ、ゴシゴシやるのは禁物です。ガリガリやってしまうと汚れは落ちますが、目に見えない小さな傷がつき、今後はその傷に汚れが入り込んでしまうからです。あくまでもソフトに汚れを落としてください。

キッチンの油汚れを落とすには

キッチンの大掃除というと換気扇の掃除が筆頭に上がりますが、換気扇の掃除はいっそのことプロに任せることをおすすめします。昭和の時代の換気扇は、羽部分が露出しているものだったので、簡単に掃除をすることができました。しかし現在主流となっている換気扇はフィルターがあり、その中にシロッコファンがあるタイプなので、手間がかかるものです。中掃除ならとくに換気扇は年が明けてからでもプロに依頼しましょう。

キッチンでやるべき掃除の場所はコンロの油汚れです。酸性の油汚れには、アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダなどがおすすめですが、ガチガチに固まってしまっているようであれば、重曹やセスキ炭酸ソーダでは落ちない可能性があります。

最近はホームセンターなどで油汚れをラクに落とせる洗剤などがいろいろ売っていますので、ここは掃除道具に頼ることが肝心です。
今回は大掃除ができなくてもやっておきたい「中掃除」の場所をご紹介しました。ご自身が使える時間と汚れ具合に応じて実践してみてください。

© 株式会社マネーフォワード